1月見た作品の感想
1月に見たアニメとドラマの感想を書きます。とりあえず、頑張って毎月続けて、1年の集大成的な記事を12月末ぐらいに書ければよいなと思います。
目次
アニメ
明日ちゃんのセーラー服(1~3話)
【作画】★★★★★
【脚本】★☆☆☆☆
作画がめちゃくちゃ良いですね。人の動き、特に手の動きに相当こだわりがあるのかと思われます。ほかのアニメと比較して、手が若干大きく描かれていますが、その部分もわざとなのでしょう。また、書き込みが異様に細かいです。
挙げれば、枚挙にいとまがないですが、とにもかくにも何もかもが細かく描かれています。
また、OPの曲がとても気に入りました。さわやかでありながら、物語の始まりを想起させるとても良い曲です。少し、切なさも感じられるのもよいですね。作詞作曲の杉本勝彦さんですが、「ダーリン・イン・ザ・フランキス」のEDも作曲しています。明日ちゃんのセーラー服もダーリン・イン・ザ・フランキスもアニプレックスですから、そのつながりで担当されたのかもしれません。
ただ、ストーリー自体はあってないようなものなので、お話に期待はしない方が良いです。
とりあえず、見続けようと思います。
錆喰いビスコ(1~3話)
【作画】★★★★☆
【脚本】★★★☆☆
「どうせ、ラノベ原作だし、大して面白くないんだろうな~」と思っていましたが、良い意味で裏切られました。凝った世界観の中で、テンポよくストーリーが進み、飽きずに見ることができました。一言でいうと、「さわやかなドロヘドロ」です。かなり面白い設定を考えたなと思います。この手の作風の作品だと、初回の方で世界観を説明するために、ある程度、キャラのセリフに説明を織り交ぜる必要があるのですが、セリフが不自然な説明口調になってないのもよいですね。自然に世界観に没入することができました。
id:INVADEDのチームが作っていることもあり、OPで舞城王太郎が絵コンテを書いていたり、津田健次郎が出演していたりします。OPの空の色がティファニーブルーのような美しい色で印象に残ります。センスあふれるよいOP映像だと思います。津田健次郎の役が、いかにも悪そうなヤツなのですが、やっぱり、津田健次郎はこの手の悪人面のキャラを演じる時が一番ハマっている気がします。
とりあえず、見続けようと思います。
時光代理人(1、2話)
【作画】★★★☆☆
【脚本】★★★☆☆
中国のwebアニメを日本語翻訳版として、吹替を行い、放送しているそうです。そのせいか、結構、文化の違いを感じます。
まず、1話も2話もですが、都会と故郷の違いを大きく描き、都会を「冷たい場所」、故郷を「暖かい場所」として描いているところです。日本人でもその感性は共感できますが、日本作品だと、戦時中をモチーフにした作品ぐらいならその描写が出てきますが、この手の現代を舞台にしたアニメでその描写を色濃くするのは、日本だとあまり考えられないですね。また、1話では、田舎者に対する侮蔑的な発言もCFOの奥さんから発せられました。日本でも、「かっぺ」という言葉があるくらいなので、田舎出身の人間を馬鹿にすることはありますが、日本人がこのアニメを作ったとしたら、あのシーンで、田舎者と決めつけて、馬鹿にするセリフは入れないと思いますね。せいぜい「この尻軽女が!」みたいな罵倒にすると思います。自分が知らない以上に、中国は地方と都会で格差社会がひどいのかもしれません。
また、これは結構びっくりしましたが、惣菜の春巻きに芋虫が入っていたシーンです。これはさすがに、日本人がこのアニメを作ったとしたら、絶対存在しないシーンです。
中国人は、どの感情でこのシーンを見るのでしょうか。「出前だから、しゃあないか~」ぐらいで、くすっと笑うのでしょうか?まず、そもそも日本ではそこまで出前が忌避されていないのですが、中国だと、出前を取るとこれぐらいの衛生管理で作られた食べ物が出てくるのでしょうか?このシーンはかなり驚きました…
ストーリー自体は、1話も2話も30分にきれいにまとまっていて見やすいです。おそらく、豊永利行が演じる青年が、過去を改変してしまって、どんどん大変なことになる、みたいなストーリー展開になるのでしょうけれど、それだけなら、よくある展開なので、その先をどのように描くかですね。
とりあえず、見続けようと思います。
進撃の巨人(76話~78話)
【作画】★★★★☆
【脚本】★★★★☆
正直、原作で最終話まで全部読んでしまったので、特に書くこともないです。
OPとEDがちょっと微妙です。正直Final Season1クール目OPの、「僕の戦争」(神聖かまってちゃん)、EDの「衝撃」(安藤裕子)が曲も映像も完璧だったので、その期待があるせいかもしれません。
東京24区(1~3話)
【作画】★★☆☆☆
【脚本】★★☆☆☆
1話の脚本が相当微妙だったせいで、見るかどうか迷いましたが、テンポはよいので、見ています。見ている人は全員感じたと思いますが、わざわざ「トロッコ問題」を提示しておきながら、力業で解決するって、だいぶナンセンスな脚本です。それならなぜトロッコ問題をまるごと使ったのでしょうか。また、線路に足が挟まって抜けなくなるのもよくわからないし、主人公が引っ張った瞬間、足が突然抜けるのも意味不明です。引っ張ったぐらいで抜けるなら、自力で脱出できたでしょ…。
作画の面ですが、CloverWorksはおそらく、「その着せ替え人形は恋をする」と「明日ちゃんのセーラー服」に力を注いでいるのだと思います。全体的に、ちょくちょく作画が怪しいシーンがあります。
EDは無茶苦茶好きです。the chef cooks meが曲提供している楽曲で、ピアノのシンプルなイントロから曲が始まり、どこか寂しげな雰囲気が漂う楽曲です。そもそも、サカナクションのネイティブダンサーしかり、LAMAのFantasyしかり、ピアノのイントロで始まる曲が死ぬほど好きなんですよね。
ハコヅメ(1~3話)
【作画】★★☆☆☆
【脚本】★☆☆☆☆
若山詩音と石川由依が出ているからというモチベーション1点のみで視聴を継続しています。全体的に毒にも薬にもならない内容ですが、結構、ギャグが滑っているのが見ていてキツイです。
また、作品全体に2000年代前半アニメの雰囲気が漂っています。うっすら何もかもが古いです。OPの映像が妙に手抜きなのも妙に古い雰囲気づくりに加担している気がします。何がそんなに古く感じさせるのか、自分でもわかりませんが、とにもかくにも「うっすら古い」です。
平家物語(1~4話)
【作画】★★★★★
【脚本】★★★★☆
すごい作品が登場しました。ストーリーも素晴らしいですし、音楽もよいですし、なにより作画がすさまじしクオリティです。
かなりハードに日本史の内容を取り扱っていますが、非常に話が分かりやすいです。センター試験の日本史で勉強して以降、日本史に触れていないので、そもそも平安時代がいつごろかすら忘れてしまった人間ですが、そのような日本史の知識を忘却の彼方に追いやってしまった人間でも、なんなくストーリーについていけます。同じような名前の登場人物が複数登場しますが、話の本質にかかわるのは数人ですし、セリフにうまい具合に説明を織り交ぜているので、理解しやすいのではないかと思います。また、この手の時代劇だと、内容が固くなりがちですが、重盛(CV.櫻井孝宏)の子供たちの会話が良い具合に、作品全体に和やかさを生んでいます。
音楽もよいですね。OPの羊文学のさわやかな曲もよいですが、EDを初めて聞いたとき、かなり予想を裏切られました。劇伴を担当している牛尾憲輔が作曲し、スチャダラパーのANIがボーカルを担当している曲で、まさかのHIPHOPです。時代劇のEDをHIPHOPにするのって、相当攻めた判断だと思いますが、牛尾憲輔のサウンドと、EDの映像がうまくマッチし、平家の没落をうまく表した、退廃的な雰囲気が醸し出されています。自分だったら、ベタに、LAMAとかにEDを頼んじゃうかもしれないですね~。絶対にHIPHOPを使おうという判断はできないです。やっぱりセンスがある人は凄いですね。
そして、作画と美術も凄まじいクオリティしています。作画が死ぬほど動くのはもちろんですが、特に美術が素晴らしいです。特に空の色、光の使い方が無茶苦茶好きですね。本当に綺麗です…。
切り抜けば、枚挙にいとまがないですが、全ての場面で空の色を変えているのではないかと思われるほど空の色が凝ってます。
光の使い方が印象的でとても良いです。うまく説明できないですが、画面全体に鮮やかさをもたらしていると思います。
絵画的な背景と写実的な背景を使い分けているのもよいですね。絵画的な背景の後に写実的な背景が差し込まれることにより、ただの風景シーンでも変化をつけることができるので、見る人が飽きずに楽しめます。
とにもかくにも色々と素晴らしいので是非見てください。
その着せ替え人形は恋をする(1~6話)
【作画】★★★★★
【脚本】★★★☆☆
喜多川海夢が可愛い
ドラマ
ミステリと言う勿れ
【脚本】☆☆☆☆☆
「出演者が豪華で、主人公がやたら説教臭い、質の悪い『なろう系』」です。硬派なミステリを期待して見始めましたが、あまりにもつまらなく途中で視聴をやめてしまいました。
実写でラノベをやると、コントに見えるんですね。新たな知見を得ました。このレベルの脚本でドラマ化できるなら、ぼくが脚本書いてもドラマ化できるんじゃないですかね。
1月に見た作品のはずですが、2月になってしまいました。おしまい。